カナコは本気で私のことを心配していたのです。
「あなたの事が心配なの。もし本当に不感症なら、良い医者を紹介してあげるから。まずは本当にそうなのか、ここで診断してあげる!」
不感症の診断とはいったいどんなものか?大体想像はつきましたが、まさか親友のカナコにそれをしてもらう訳にはいきません。
「…大丈夫だから、私は…」
「だめ!あなたにはあらゆる面で幸せになってもらいたいのよ!…だって、私あなたのことが好きなんだから。あなたを本気で心配してるの」
どこまで本気かわかりませんでしたが、「あなたの事が好き」というのを少々私は重く受け止めました。そこまで私のことを思ってくれているのなら…と、少し言うことを聞いても良い気になってきたのです。
その後も、カナコの強引な説得が続き、それに抗えなくなったセックス下手な人妻である私は、気づけばショーツを脱いだ状態でソファに横になっていました。
そして、脚の方にカナコが座っています。
「じゃあ、あなたが本当に不感症じゃないか、試してみるわね」
そう言って、カナコは私の脚の間に手を入れました。
そんな所を触ったのは主人以外ではカナコが初めてでした。
なにせ、この時までは自分でもしたことがなかったのですから。
「ちょっと!何!?」
「ヒトミ、リラックスして…」
私は恥ずかしさで両手で顔を覆ってしまいました。
親友にこんなことされるなんて…。
しかし、知らない間に息が荒くなってきた自分に気が付きます。
なんだろう…。
そう、股の間から、脳髄の奥をジンジンと震わせる様な感覚が登ってくるのです。
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